こだわり
「一つ一つの手仕事を苦にせず、
手抜きをしないで造る酒は、
人間味のあるうまい酒になる」
と信じて、造り続けること。
近江酒造は、1917年の創立当初から今日に至るまで100年余り、良質な近江米の産地であり、一級河川の愛知川が流れるこの滋賀県八日市の地にて酒づくりに励んでいます。
豊富な鈴鹿山系の伏流水、酒米が豊富に入手できるところ、気候風土的に冬は寒冷であるところなどを徹底的に探し求めた結果、当地が選ばれたとされています。
酒造りには最適なコンディションである当地で、この特徴を最大限に生かすため、酒造米と仕込み水、優良酵母を吟味し、原料の味を存分に活かした芳醇美味な酒を醸しています。
「一つ一つの手仕事を苦にせず、手抜きをしないで造る酒は、人間味のあるうまい酒になる」
これが、近江酒造杜氏の大切にしているモットーです。 酒造りは大変な作業の連続で手間も時間もかかるので、真摯に向き合わざるを得ません。だからこそ、その果実としてうまい酒ができるし、人の和もできます。搾られた酒という無色透明な飲み物には、色々な思いや物語がこめられています。米を育てる農家の皆様、酒造りをする蔵人たち、瓶詰めするスタッフたち、そのお酒をお届けするお店の方たち、いろんな人の手を経てはじめてお客様の手に渡ることになります。私たちはこのように造られたお酒を媒体に、様々なシーンでお客様の心と体を潤し癒すその時に思いを馳せて、「また飲んでみたい」と思われるお酒であってほしいと願いながら今日も酒造りに勤しんでいます。この思いは、たとえどんな時代が変わっても変わることはないと確信しています。ぜひ、こういった酒造りに携わる人たちに思いを馳せながら当蔵自慢の一杯をご賞味頂ければ、蔵元としてこの上ない喜びです。
近江酒造株式会社 代表取締役 今宿喜貴